花見の仇討(はなみのあだうち) 別名「八笑人」「花見の趣向」「桜の宮」

長屋の四人が花見の趣向に仇討の仮装を計画した。当日、仲裁役の六部になった半公は途中で伯父につかまって酒を飲んで寝込んでしまった。そうとは知らない三人は仇討茶番をはじめたが半公が現れないので引っ込みがつかない。そこへ本物の侍が助太刀といって飛び込んできた。びっくりした三人は一緒になって逃げ出してしまう。「これこれっ、逃げるには及ばん。最初から見受けるところ勝負は五分五分だぞ」「勝負は五分でもかんじんの六部が参りません」

解説
「八笑人」という別名は滝亭鯉丈作の「八笑人」からとったのでついた。上方では「桜の宮」という。

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